眼精疲労
ちょっとくらい休んだだけでは目の疲れが回復しにくいという場合、眼精疲労という、単なる疲れ目よりも、グレードアップした症状かもしれません。肩・首周りの辛さも踏まえて、ケアすることをお奨めします。
眼精疲労の原因
眼精疲労を誘発する原因は、視覚器の問題、外眼筋の問題、身体的要因(過労・睡眠不足)、精神的要因(ストレス)、環境的要因(長時間のPC作業)など多岐に渡ります。単一の原因で現れるよりも、複数の要素が絡み合って出現することが多い模様です。これらの中で、視覚器の1つである水晶体の弾力性の低下は、眼精疲労の出現具合と大いに関わってきます。(*水晶体:遠近感の調節に関わる、眼球内のレンズ的な所です。)
加齢に伴い弾力性が低下してくることで、見ているものとの焦点が合わせにくくなり、結果的に、眼球の向きを調節する外眼筋にも負担がかかることにつながります。また、ドライアイも眼精疲労とは密接に関わってきますが、こちらは、1点凝視が続くことで瞬きが減ったり、空気の乾燥によって憎悪することもございます。ドライアイのみならず、口が乾くドライマウスを併発しているような場合には、シェーグレン症候群と呼ばれる、別の疾患の可能性がありますので注意が必要です。
ご自宅で出来る眼精疲労の予防法
目が疲れたな・・・と感じたときに、冷たさを感じる目薬を使うと、一瞬スッキリした感じになったことはないでしょうか?目の使いすぎで充血しているという場合には、ひんやりタイプの目薬も効果的だと思われます。
ですが、眼精疲労の場合、眼球及び、その周辺組織の機能低下が考えられますので、その本来の働きを取り戻す為の血流改善が重要になってきます。市販の、小豆などの入った、電子レンジで温めてから目の上に乗せるような、温パック的なアイテムを使ってみるとよいでしょう。焦点を合わせにくくなったと感じられる場合には、目の前に人差し指をかざし、その指先を両目で見つめながら顔から遠くへ、また、指先を見つめながら鼻先へ近づけるといった、遠近感の調節練習もお奨めです。
眼球の向きをコントロールしている筋肉群(外眼筋)の疲れも、眼精疲労に関わってきます。瞼を閉じた状態で、上・下・左・右、左回転・右回転と、普段動かして無さそうな範囲まで眼球をゆっくりと動かしてあげることも、外眼筋の働きをよくすることに役立ちます。
有隣館日暮里鍼灸整骨院ならではの眼精疲労治療について
眼精疲労に対しては、眼の周囲、及び関連する周辺部位の筋緊張の緩和と血流改善を目的とした、鍼灸治療や指圧マッサージを用いることで対応いたしております。眼の症状の緩和が期待できる経穴(ツボ)は、頭部・顔面だけでなく、背中や手・足にも多数存在しますので、状況に応じて、全身的な治療をお奨めする場合もございます。
眼の周りに使用する鍼は、非常に細く、短いので、痛みを伴うこともほとんどございませんのでご安心下さい。また、自律神経系のバランスが乱れがちになっていると、眼球への十分な血液供給が確保されにくくなることもあります。喉元に存在する星状神経節は、頭・頚部一帯の循環に大きく影響する自律神経系の細胞体になります。この星状神経節へ、スーパーライザーという近赤外線を照射することで、眼精疲労の回復を早められるように、自律神経系のバランスの乱れを整えることに関係してきますので、併せての使用をお奨めしております。