スマホ首(ストレートネック)
以前は、肩こりが日本人の国民病?のように
考えられていましたが、
昨今では、スマートフォンやタブレット端末の
急速な普及と長時間の使用が原因と思われる
身体の不調を訴える方が、随分と増えてきて
いるように感じます。
その代表格ともいえるのが、
俗にいうスマホ首などではないでしょうか?
眼精疲労や後頭部痛、
さらには肩こりなども合わさって、
スマートフォン症候群
などと呼ばれることもあります。
その数ある症状のなかでも、
特に気にされている方が多いものといえば、
ストレートネック
に関することではないでしょうか。
もともと、7個ある首の骨(頸椎:けいつい)は、
直立姿勢や仰向けに寝ているときには、
生理的弯曲といって、前側(喉のほう)へ
緩やかにカーブしています。
この生理的弯曲があることによって、
頭の重みを支えたり、様々な方向への首を動かすことが
可能になります。
ところが、です。
スマートフォンを操作している時の姿勢はどうでしょうか?
ずっと下を向いたまま頭の重みを支えるために、
頸椎の並びは全体的に真っすぐになり、
前出の生理的弯曲が失われた状態が続くことになります。
これがいわゆるストレートネックの状態です。
このストレートネック状態になる姿勢は、
長時間のデジタル端末の使用時だけではありません。
就寝中の枕の状態も忘れてはなりません。
後頭部にだけ枕が当たった状態、すなわち、
首の後ろが浮いているような状態は要注意!
寝ている間のこととはいえ、
こちらもスマートフォンを見ている時の
下向き姿勢のように、頸椎が真っすぐの
状態で耐えなければならなくなります。
では、ストレートネックを改善するのには
どうしたらよいか?なのですが・・・
スマートフォンなどを見つめてしまう時間を減らす、
枕は首の後ろが宙に浮かないようにサポートして
くれるようなタイプを選ぶのが得策です。
その他にも、
下向き姿勢が続くことによって
引き伸ばされたままになっている、
後頭部から肩先や背中まで伸びている
筋肉の柔軟性を取り戻し、頸椎の
自然なカーブを回復させることも必要です。
ただ、この場合、
首の後ろから肩・背中までの範囲だけの
アプローチでは足りないこともあります。
頸椎のカーブを失わせてしまう原因は、
首の側面や前側にも存在する為、
全体的に診ていく必要もあります。
ストレートネックだけでなく、
手の痺れや冷え感、力の入りにくさなども
ある場合には、首の横と前側の状態の
改善が最優先になるかもしれません。