肩の高さが違う原因は腹筋にも!?
肩の高さが左右で違う・・・
ご自身でそんな感じがしていたという方もいれば、
誰かに指摘されて初めて気づいたという方も
いらっしゃるのではないかと思います。
原因として考えられることは多々ありますが、
そのほとんどが、日常での姿勢のクセが
影響していると考えられます。
デスクワークや運転中の姿勢や、
どちらの肩にカバンを掛けるか、
また、どちらの手でカバンを持つかなど、
いろいろなことがきっかけとなり得ます。
ですが、肩や腕以外の場所が原因で、
肩の高さの左右差を引き起こすケースがあります。
それは、お腹の側面、側腹部と呼ばれる所です。
ここには、内・外腹斜筋(ない・がいふくしゃきん)
という筋肉が存在し、体幹(=胴体)を左右に
傾けて維持する働きがあります。
例えば、
ソファーに横向きに寝そべってテレビを観ている・・・
こんな姿勢を思い浮かべてみて下さい。
このとき、天井側とソファー側の側腹部では、
縮んでいる側と伸ばされている側とで、
明らかな差が生じると思われます。
これに近い状態は、なにも横向きで寝ている時
だけではありません。
前出の、デスクワーク・運転中・肩掛けカバン・手荷物・・・
いつも同じ側に身体が傾いているようなことは、
思い当たらないでしょうか?
ということは・・・です。
お腹の側面に存在する腹斜筋たちの
どちらか一方が縮められる格好を続けていると、
その腹斜筋たちの硬さに左右差が生じ、
結果的に、胴体が左右のいずれかに傾きやすくなり、
肩の高さにも左右差が生じることになります。
肩の高さの左右差は、上記の理由から、
肩周りのみの治療では変わらないこともあります。
訴えのある場所だけでなく、
離れた場所で関連する所へのアプローチが必要な、
典型的な例の一つではないでしょうか。