口角炎 有隣館日暮里鍼灸整骨院
巷には、『口が裂けても喋らない』 なんて言うことがありますが、
なかには、『口が裂けてるから喋れない』 という方もいらっしゃいます。
唇の片方、あるいは両側が裂けてしまう、 口角炎の場合には、
口の両端が裂けてしまうから喋れない・・・なのでしょう。
痛々しい・・・口角炎
この季節は、リップクリームを塗り続けても、乾燥の度合いのほうが
勝ってしまい、唇周りが荒れてカサカサになったり、ひび割れてしまう
ことがあります。
口角炎は、乾燥が原因で発症することもありますが、カンジタという
菌が唇の皮膚を刺激することで発症すると考えられています。
もともと体内に存在する菌なのですが、身体が以下のような状態に
晒されていると、特に口角炎が発症しやすい模様です。
1、免疫力の低下
2、胃が弱っている
3、体質的に唾液が多い
4、ビタミンの不足
5、乾燥
これらのなかで、ビタミンの不足について、少し触れることにします。
口角炎の原因となり得る不足しがちなビタミンは、
ビタミンB2!!
になります。
*ビタミンB群
B1、B2、B6、B12などの種類があり、体内の様々な場所で代謝や
物質の産生などに関わっています。B1の不足は、神経の働きに
影響を与え(脚気などの原因に)、B12の不足は、貧血の原因と
なることもあります。
B2をはじめとするビタミンB群ですが、ビタミンCと同様に、水溶性 という
性質があります。 わかり易くいうと、水に溶けやすい性質のため、摂取
しても体内に 貯めにくく、流れ出てしまいやすいという特徴があります。
*ビタミンの性質分け
水溶性:B群、C ・・・体内に残りにくい
脂溶性:A、D、E、K ・・・体内に貯蔵が可能
脂溶性ビタミンは、ある程度の貯蓄が可能なので、常時摂取できなくても
備蓄分でなんとかまかなえるのですが、水溶性ビタミンは備蓄しにくい為、
常に摂取できるように心掛けていく必要があるのです。
では、ビタミンB2を多く含む食材には、どのようなものがあるかと
いうと、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。
普段の食生活で摂りやすいものとしては・・・
レバー(豚・牛が多く、鶏もそれなりに)、うずらの卵、海藻類(海苔)、
脱脂粉乳・全粉乳、アーモンドなど
どじょうやキャビアなどにも、多くのビタミンB2が含まれています。
乾燥対策には気をつけているつもりだけど・・・ 唇が荒れたり、
口唇の横が裂けてしまって長引いてしまっているという方は、
上述の食材が不足していないかどうか、サプリメントに頼り
過ぎる前に、 食事のバランスにも注意してみて下さい。
先人の教えでは、暴飲暴食で胃腸が悲鳴を上げていると、あまり
食べ過ぎない ようにと、口の両端が裂けて、口を開かないように
している・・・なんて 聞いたこともあります。
食生活の内容もですが、食事の量にも要注意です!
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