関節の構造って?? 有隣館日暮里鍼灸整骨院
頭(とう)、窩(か)、軟骨、半月、円板、包(ほう)、腔(くう)、液・・・
これらの単語は全て、関節という言葉にくっついて、骨や関節を
構成する何がしかの部分を示す用語になります。
関節というと、とりあえず、骨と骨の繋ぎ目で、曲げたり伸ばしたり
動かせる所、というイメージではないでしょうか?
その繋ぎ目は、2つの隣接する骨がうまく咬み合わさって、円滑な
動きがなされるように、いくつかの付属品が備わっています。
一般的な関節を構成している、隣り合う骨の片方は、尖端が丸みを
帯びた凸面状で、もう一方は、やや凹んだ感じになっています。
模式図:1
凸面状の方を関節頭、凹面状の方は関節窩と呼びます。
ただし、頭と窩の繋ぎ目は、そのまま接してしまうと摩擦が生じて
しまうので、先端部が、関節軟骨というもので保護されています。
模式図:2
骨同士の咬み合わせが適合していれば問題ありませんが、関節に
よっては、頭と窩の形の都合で上手く咬み合わない場合もあります。
こんな時に、適合力を高めるための補助装置として、独特な形を
した、関節円板や関節半月などと呼ばれる軟骨組織が存在する
関節もございます。
膝関節のケガなどの際に登場する半月板や、ヘルニアの時に問題と
なる椎間板(=椎間円板)、さらには、顎関節にも関節軟骨の仲間で
ある関節円板が存在します。
しかしながら関節は、適合力を高めるだけでは、まだまだ不十分です。
関節の周りは、袋状のもので覆われており、その包みを関節包と言います。
*関節包の内面は、滑膜と呼ばれます。
中の空間は関節腔と呼ばれ、円滑な動きを保つための潤滑油的なもので
ある、関節液(滑液)によって満たされています。
本来なら滑液は、産生と代謝と吸収を繰り返して循環しているのですが、
炎症などの問題が起きると、このシステムに狂いが生じ、関節腔内に
余分な滑液や滲出液(炎症によって生じる)が滞ることになります。
半月板などの軟骨部分が擦り減り、炎症が起こる変形性膝関節症の
ケースなどが、膝に水が溜まった・・・につながりやすい一例ではない
でしょうか。
関節を構成する組織は、今回紹介させていただいたもの以外にも、
いくつか存在します。骨同士をつないで、ズレの防止に関与してくる
靭帯や、関節自体を動かすための筋肉、さらには、筋肉に命令を
送ったり、痛みなどの感覚をキャッチするための神経なども、重要な
組織になってきます。
関節の構成には、これだけ多くの組織が関係しているうえ、その形状も
多岐に渡ります。
その為、当院では、関節にまつわる痛みの原因追求には、十分な時間を
かけて、細かく・詳しく、検査させていただいております。
関節のことでお悩みの際は↓↓↓
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