交通事故後から膝が痛い!
交通事故で膝を痛めることがあります。
交通事故の初期対応の時に膝に違和感はあるけど痛くない、
後から痛くなってきたということもあります。
車に乗っている状態というのは、通常膝を曲げて座っている状態です。
この状態で他の車と衝突して車に強い衝撃が加わると、場合によっては膝を強くねじってしまうことがあります。
打撲であれば比較的早期に治りますが、靱帯や半月板損傷の時には注意が必要です。
半月板とは、太ももの骨(これを大腿骨と言います)とすねの骨(脛骨と言います)
の間にあるクッション剤のような役割を担っている組織です。
事故によって膝に強い力が加わってねじれて違和感が発生することで、この半月板が損傷します。
なお、半月板が損傷するケースでは、その周囲にある前十字靭帯損傷なども発生する場合があります。
半月板損傷が疑われる場合
交通事故後、次のような症状を感じたら、半月板損傷を疑う必要があります。
・突然膝が痛くなる
・膝関節を動かすと痛い
・膝に体重をかけると痛い
・膝の中でなにかが引っかかるような違和感がある
・膝の中で音が鳴る
・膝がずれるような違和感がある
半月板損傷かどうかを確認するためには、検査によって半月板の形や損傷具合、位置、などを
正確に把握する必要があるため、レントゲンではなくMRI検査をする必要があります。
後遺障害認定・慰謝料においても、このMRI検査は非常にポイントとなりますので、
いずれかの症状がある場合は念のため実施しましょう。
半月板損傷の治療法には、「手術をする」タイプと「手術をしないタイプ」があります。
手術以外の治療法としては、現状よりも症状の悪化を抑えて自然治癒するような方法となり、主に以下のような手法となります。
・痛みが出ないように固定する。サポーターやテーピングを利用する。
・膝の周りに筋肉をつける事で膝全体を補強する。膝周囲の筋肉を調整する。
半月板を損傷した場合でも、その程度が違和感や軽傷であれば、自然治癒によって治る場合もあるようです。
・手術による治療
半月板損傷の手術には高度な技術が必要ですが、最近では医療技術が進歩したため、
内視鏡などを使用した手術が可能になっています。
内視鏡を傷口から挿入し、半月板の損傷部位だけをピンポイントで切除することが可能になったようです。
手術が成功すれば、すぐに歩行可能になるそうです。
また、場合によっては半月板を縫い合わせることも出来るようです。
まずは症状を見極め、適切な処置をすることが重要になって来るので、
交通事故後の膝の痛みがでる、なかなか治らない
等の症状がある方は是非一度当院へお越しください。