首と腰って、兄弟⁉
首と腰が兄弟だなんて言われても、
一体、何のことだかさっぱりわからないと思われます。
このような考え方は、カイロプラクティックの分野で
用いられることがあります。
カイロプラクティックの分野のお話になるので、
首と腰と言うのは、厳密に言うと、
頸椎と腰椎について、ということになります。
この考え方を簡単に説明すると、以下の通りです。
私たちの身体には、脊柱(いわゆる背骨)があります。
その構成は・・・
頸椎:7個
胸椎:12個
腰椎:5個
という具合で、全部で24個になります。
この24個の背骨、兄と弟の2人組にすると、
トータル、12組のペアになります。
では、どのようなペアになるかというと・・・
頭の骨のすぐ下にある第1頸椎は、
腰の一番下にある第5腰椎と兄弟、になります。
続いて、第2頸椎と第4腰椎が兄弟になり、
さらには、第3頸椎と第3腰椎が兄弟に・・・
という具合に、
頸椎は上から下へ、腰椎は下から上へと、
それぞれ対応する相手が決まってきます。
注)どちらが兄か弟かは、深く考えなくても大丈夫です!
では、この”背骨兄弟”の考え方、
どんな時に用いられるか?なのですが・・・
第1頸椎と第5腰椎、
第2頸椎と第4腰椎、
第3頸椎と第3腰椎、
この3つの兄弟は、
揃って同じ方向に歪んでいく可能性が高い、と考えられることがあります。
例えば、第1頸椎が左に捻れると、第5腰椎まで左に捻れる・・・
こんな感じです。
注)第4頸椎以下と第2腰椎以上で兄弟関係になる背骨は、
同一方向ではなく、反対方向に捻れるという関係性になります。
首と腰の背骨が、同じ方向に捻れてる?
首しか動かしてないのに、腰の骨まで動くって??
おそらく、普通に考えたら、このような思いになるでしょう。
ですが、背骨には、
”背骨兄弟”のような不思議な連動性が存在しているのです。
この考え方は、日常遭遇する身体の不具合・歪みを考えるうえで、
とても大切な判断材料にもなります。
簡単にいうと、
首の調子が良くないときは、一緒に腰の状態も診る。
腰の調子が良くないときは、一緒に首の状態も診る。
ということにつながります。
慢性的に首や腰の症状に悩まされているのであれば、
もしかしたら、”背骨兄弟”の考え方に、
身体を楽にするヒントが隠されているかもしれません。