猫背と肩甲骨裏のコリ
猫背になってしまう理由はいろいろありますが、
数ある中で意外と侮れないのが、肩甲骨裏のコリになります。
この肩甲骨裏の具体的な場所ですが、
腋(わき)の下から背中に手を回した時に、
辛うじて指先が届くか届かないかくらいの所になります。
私は身体が硬くって・・・という方であれば、
おそらく、腋の下からも、肩の上からも、
指先が届かないかもしれません。
私たちの身体の中では、辛くなる頻度が高い割には、
思うように手が届かない厄介な場所かもしれません。
この肩甲骨裏には、3~4種類くらいの筋肉が存在します。
これらの筋肉は、大雑把にいうと、
PCのマウスを動かすようなときに伸び縮みします。
話は反れますが、学校の体育の時間の整列時に、
”小さく前へならえ!”というがあったと思います。
この、”小さく前へならえ!”のような手先の向きから、
手先がお腹の正面方向に動くか、あるいは、その反対に、
身体の斜め前外側に手先が動くか・・・。
この範囲内の動きが、PCのマウスを動かしている範囲になります。
専門的には、肩関節の内旋(ないせん)・外旋(がいせん)といいます。
この内旋と外旋の動きのどちらかが過剰になったり、
どちらかの方向に手先が向いたまま、長時間じ~っとしていると、
肩甲骨の裏に存在する筋肉たちは、柔軟性に乏しくなってきます。
では、猫背と肩甲骨裏のコリの繋がりなのですが・・・
肩甲骨裏の筋肉たちがコリ固まってくると、
ある一定以上縮められるのが苦痛になってしまうのです。
縮めると苦痛、なので、伸ばして辛さから開放する、
このような流れになります。
肩甲骨裏のコリ(筋肉)を伸ばすということは、
結果的に肩が胸側に捻られる、いわゆる”巻き肩”の状態になります。
両肩が巻き肩になってしまうと・・・
意に反して、猫背傾向が強まることになってしまうのです。
辛さから解放されるための姿勢が猫背を助長してたなんて・・・
と思われるかもしれません。
もちろん、猫背を引き起こしてしまう原因は、
この他にもいろいろ考えられます。
ですが、もし、猫背が気になるという方は、
肩甲骨裏のコリ具合を一度チェックしてみるのも一案です。