月経痛
女性に月経はつきもの。月経時に様々な症状で困ることも・・・。
特に多いのは月経時の痛みではないでしょうか。
痛みの程度は個人差があると思いますが、みなさんはどう対処していますか?
考えられる手段として
①鎮痛剤を飲む
②腰やお腹を温める
③寝る。
④とにかく我慢する
⑤鍼灸治療に行く
などなど、そのほかにもいろいろあるかと思います。
特に①を選択する方が多いのでは? だって楽だし~、我慢するのイヤだし~
月経痛には器質的要因のものと機能的要因のものの大きく2つに分けられます。
器質的なものでは、子宮内膜症や子宮筋腫などがあります。
30歳以降で年々痛みが悪化している方はこれらが考えられます。
機能的なものでは、子宮の過度の収縮によるもの、子宮血管痙攣などがあります。
他に心因性の原因もあります。
月経時、子宮内膜からプロスタグランディンという物質が産生されます。
この物質は子宮の収縮を促進し月経血を排出する役割を果します。
しかし、このプロスタグランディンの産生が過剰になると子宮の収縮も過剰となり痛みを感じます。
器質的原因がなく月経時痛が強い人はプロスタグランディンの分泌が多いことが原因のようです。
みなさんが月経時の時に飲む鎮痛剤はこのプロスタグランディンの作用を緩和し、痛みを抑えます。
ところが、このプロスタグランディン、種類によっては受精を助けるケモカインという物質の産生にも
関与していると言われています。
鎮痛剤の服用によりプロスタグランディンの作用が抑えられケモカインの産生がうまくいかず、
受精がうまくいかなくなる可能性もあるということです。
これから妊娠したい方、不妊治療をされている方で鎮痛剤を頻繁に飲まれている方には
ぜひ知っていただきたいことです。
じゃあ、痛みはどうすればいいのよ!!と思った方、鍼灸治療はいかがでしょうか?
鍼灸治療を定期的に受けていらっしゃる方でよく言われるのが、
『月経痛が軽くなった』 『薬を飲まなくても大丈夫だった』 と、
鎮痛剤を飲まなくても月経時に以前よりも楽に過ごせるようになった方が多いようです。
月経痛、痛みは確かに辛いものですが、鎮痛剤を飲まなくても乗り切れるような
身体づくりをめざしていきたいものです。
鍼灸治療はそれをお手伝いできると思います。
当院には女性鍼灸師が在籍しておりますので、女性特有の疾患もお気軽にご相談ください。