仰向けに寝ると膝裏が浮いてしまうのは?
仰向けに寝て両足を真っすぐ伸ばした時に、
両方の膝裏が浮いてるような感じはしませんか?
普段、こんなことを気にすることは無いかも
しれませんが、長年、腰痛に悩まされている
という方は、一度チェックしてみて下さい!
この仰向けで足真っすぐで膝裏が浮いてしまう
という場合、いくつかの原因があるのですが、
とりわけ腰痛に関係してくるとなると疑わねば
ならないところが、股関節になってきます。
腰痛、膝裏浮き、股関節、これら3つの項目に
共通して影響を与えるのが、
腸腰筋(ちょうようきん)
*大腰筋(だいようきん)+腸骨筋(ちょうこつきん)
という筋肉になります。
この腸腰筋は、腰椎と骨盤の前側(どちらもお腹側)と
股関節を結んでいる筋肉で、しばしば体幹トレーニング
などの話題の際に登場します。
基本的には、股関節を曲げるために働く筋肉なので、
歩行の際には必ず働くことになります。
では、歩き続けることが多くなると、この腸腰筋が
おかしなことになるのか?
そういう訳でもありません。
どちらかというと、長時間座り続けていることのほうが
問題になってくるかもしれません。
それは何故か?
デスクワークや車の運転で、股関節を約90度近くの
角度に保って座り続けている間はずっと、この腸腰筋が
縮んだままの状態になります。
いわゆる、凝り固まった状態が続くことになります。
腸腰筋を凝り固まらせてしまう原因は他にもあります。
何かしらのスポーツで、体幹を前傾にして保つことが
多くなりがち(結果的に股関節が曲がっている)という方も
要注意です。昔、サッカー、バレーボールをやっていた・・・
などが一例です。
以上のような理由で凝り固まった腸腰筋、どのようにして
腰痛につながってくるかといいますと・・・
腸腰筋が硬い=この筋肉の全体的な距離が短くなる
このような状態が考えられます。
すると、先ほどの仰向けで足を真っすぐにした際に
膝裏が浮いてしまうようなことにつながるだけでなく、
座っている状態から立ち上がろうとする際に、
腰辺りがイタタタ・・・と、すぐに胴体を真っすぐに
起こせなくなるようなことにも関係してくるのです。
もしかしたら、自分の腰痛も腸腰筋の影響かも?と
思われる方は、次のような方法で腸腰筋の硬さを
確かめてみて下さい。
仰向けになって両足を伸ばします。
片方の膝を、両手を使って胸の方へ抱え込むようにして、
股関節と膝関節を最大限曲げてみましょう。
もしこの時点で、脚の付け根(鼠径部)が痛いっ!
となったら、かなり、腸腰筋の硬さが疑われます。
但し、仰向けで足真っすぐの時点で膝裏が浮いている・・・
これだけでも、腸腰筋の硬さ判定は、”YES”と考えても
ほぼ間違いないでしょう。