振り向きにくさと肩甲骨の位置の関係
寝違えなどを起こしたときに、痛くて顔を横に向けられない、
首を捻れないなどの辛さに悩まされることがあります。
ですが、別に寝違えたようなわけでもないのに、
何だか振り向きづらくて・・・と感じることはありませんか?
顔を横に向ける・振り向くという動作は、
基本的に首周りの筋肉が働くため、まず始めに治療の
対象として疑われるのは、首周りの筋肉になってきます。
場合によっては、頸椎の椎間関節という部分が
影響してくることもあるので、筋肉+骨(頸椎)の
2つの組織に疑いをかけていくこともあります。
首周りの筋肉を緩めて、頸椎の状態も整えて・・・
なのに、イマイチ、振り向き動作に辛さや違和感が
残ってしまうことがあります。
そんなときに、ちょっと気にしてみる価値のある場所が
肩甲骨になります。
なんとなく、自分自身で左右の肩甲骨の状態を確認する
のであれば、両手でゆっくりバンザイをしてみたり、
横から伸ばした腕を頭の方へ近づけてみたり・・・と、
肩を動かしてみることで多少判明することもあります。
しかし、具体的に肩甲骨の位置を左右で比較するとなると、
自力では難しいので、誰かに背中側から見てもらう、
あるいは触れてもらうという作業が必要になってきます。
さて、振り向きにくさを感じる時の肩甲骨の位置ですが・・・
どちらかというと、猫背や巻き肩っぽくなっていて、
なおかつ肩甲骨が背骨から離れた位置にある側は、
けっこう振り向きにくさを感じる側と一致することがあります。
この時、意識的に肩甲骨を背骨側に引き寄せ、
胸を開くような恰好をしてみると・・・
”あれっ?引っかかり感なく振り向ける!!”
ということがあります。
基本的には、左へ振り向きにくければ、
左の肩甲骨を背骨側に引き寄せて・・・なのですが、
場合によっては、
振り向きにくい側と反対側の肩甲骨を
背骨側に引き寄せると振り向きやすくなる、
というケースもありますので、左右の肩甲骨を
引き寄せて確かめる価値はありそうです。
※本記事は厚生労働省認可の国家資格者:鍼灸師あん摩マッサージ指圧師 浅香洋一が監修しています