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太ももの前側と外側の痛み

Category: 神経痛

太ももが痺れて・・・となると、

いわゆる坐骨神経痛かな?と思ってしまうかも

しれませんが、坐骨神経痛による痺れであれば、

基本的には太ももの裏側が中心になります。

 

それも、お尻・太ももの裏・膝裏・ふくらはぎ・

足裏という流れで、下肢の後面に痺れが現れます。

場合によってはスネの一帯に痺れが出ることも

あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、太ももの前側や外側に痺れを感じるという

場合はどうかというと、これは、坐骨神経とは

違う経路の神経の問題が考えられます。

 

太ももの前側と外側に関係してくるものに、

 

 

 外側大腿皮神経

(がいそくだいたいひしんけい)

 

 

というのがあります。

 

前出の坐骨神経と、この外側大腿皮神経の違いを

簡単に比較すると・・・

 

スタート地点

外側大腿皮神経:腰(椎)の上の方

坐骨神経:腰(椎)の下の方と仙骨(臀部中央の骨)

 

通る場所

外側大腿皮神経:腰椎から骨盤の前側を通り、

        足の付け根(鼠径部)を通過する

 

坐骨神経:腰椎と仙骨の後ろ側からお尻の奥、

     すなわち骨盤の後ろ側を通過して

     太ももの裏側へとつながる

 

このような違いがあります。

 

この外側大腿皮神経も坐骨神経も、

とある腰に関係する問題で影響を受けることが

あります。

 

それは、腰椎椎間板ヘルニアというものです。

 

*椎間板ヘルニアとは?

背骨の間に挟まっているクッション(椎間板)が

突出(脱出)してしまい、近隣を通過する神経を

圧迫したりして、その神経の支配領域に痺れなどの

症状を引き起こします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この椎間板ヘルニア、発生する場所が腰椎の

上側か下側かによって影響を受ける神経が

異なります。

 

全部で5個ある腰椎のうちで、

2番目から4番目の腰椎付近で椎間板ヘルニアが

起こると、外側大腿皮神経の領域に痺れなどの

症状が現れることもあります。

 

一方、5番目の腰椎から下の方でヘルニアが

起こると、坐骨神経の領域に痺れが出現します。

 

ところがです。

 

話を表題の太ももの前側・外側の痺れに戻しますが、

この範囲に関係する外側大腿皮神経は、腰椎の

椎間板ヘルニア以外の理由でも痺れを引き起こす

原因となり得ることがあります。

 

1つは、ガードルなどのきつい下着の着用で、

太ももの付け根を圧迫し続けてしまうこと。

 

2つ目は、股関節を90度以上の角度に曲げて、

長時間座りっぱなしでいることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に、股関節を90度以上の角度にして座り続ける

ことなどは、椎間板ヘルニアが発生する割合よりも

より日常的に起こり得る可能性があると思われます。

 

デスクワーク中に上半身が前のめりになっていたり、

さらには足を組んで座ってみたりと・・・

 

股関節を深く曲げ続けることで、外側大腿皮神経が

骨盤側から太もも側へと通過してくる鼠径部を、

常に圧迫し続けてしまうことになるからです。

 

ちょうどズボンのポケット辺りに、前側に突出している

骨に触れられると思います。その骨の出っ張りの少し

内側&下側辺りを押してみて、もし、太ももの前側や

外側にビリっとした感じが強く出る場合は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段の座り方を見直して、外側大腿皮神経の通り道を

解放してあげる必要があるかもしれません。

 

*もし、股関節が辛くて・・・という場合は、

 こちらをクリック 「股関節痛」

 

 

 

 

 

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