肩こり?それとも、首こり??
国民病とも言える肩こり。
その辛さの表現の仕方は、肩こりを訴えている方の数だけあると言っても、
過言ではないくらいです。
当院にも、当然、肩こりが辛くて来院される方は沢山いらっしゃいます。
問診や種々の検査時に、肩を触れてみると・・・
ん?
主訴は肩こりだけど・・・
そんなに硬くないな・・・
という場合も、時々見受けられます。
そのまま、触診の手を首までずらしていくと・・・
あ!
首のほうが、ガチガチに凝っている!!ということがあります。
こうして診ていくと、肩こりを訴える時のパターンには、
大きく分けて、以下の3種類くらいのグループに
分けられるような感があります。
① 肩のみが凝り固まっているもの
② 肩よりも、首が凝り固まっているもの
③ 肩と首の両方が凝り固まっているもの
これらの違いは、どうしたら現れるのでしょうか?
局所的な理由で考えてみると・・・
PC作業中に、肘から手首あたりまでがデスクに付かずに宙に浮き、
肩をすくめたような格好になっていることが多い場合は、どちらかというと、
肩のみが凝り固まってくる傾向が強まります。(①のパターン)
一方、腕は宙吊りになっていないけど、ディスプレイを覗き込むように、
猫背気味で、首の後ろにシワが寄ってしまうような格好で長時間過ごす場合は、
首の凝り固まりが際立ってくる模様です。(②のパターン)
そして、もう一つ。
肩も首もガチガチという場合ですが・・・(③のパターン)
こちらは、腕宙吊りの肩すくめと、
猫背でディスプレイ覗き込みの両方が、
セットになって長時間作業をし続けてしまうような方が、
なりやすいようです。
以上の3つのパターンは、
肩と首の局所的な状態からの評価に過ぎません。
肩こりも首こりも、場合によっては、
身体の全く別の所からの影響で現れることもありますので、
しっかりと、原因を調べていくことが肝要になります。