つきたてのお餅のような・・・
私たちの身体には、様々な反射のメカニズムがあります。
その中の一つに、内臓ー体性(体表)反射と呼ばれるものがあります。
例えば、何らかのストレスが身体にかかり続けることで、お腹の調子が
狂い、その反射によって、肩が凝ったり、背中や腰周りが強張ってくる
という具合です。(お腹はデリケートで、ストレスに敏感なのです。)
この一連の流れには、自律神経(交感神経・副交感神経)の働きが
関与します。
ストレスが身体に加わると、それに対抗しようとして、
自律神経の一つである、身体を戦闘モードに傾ける作用のある
交感神経が、働きを活発化させます。
交感神経には、血管を縮める作用があるため、活発に働くことで、
身体の部分によっては血液の流れる量が減少し、いわゆる虚血状態に
陥ります。
虚血状態とは、すなわち”冷える”ということです。
では、この一連の流れを改善させるためには、どんな解決策があるの
でしょうか?(もちろん、原因となるストレスの除去も大切ですが…)
戦闘モード系の交感神経とバランスを取り合う関係にある、身体を
休息モードに傾けてくれる副交感神経の働きを助けてあげるのです。
身体の中には、この相反する自律神経の働きによって調整される
臓器が集中している場所があります。
それが、お腹になります。
お腹へのアプローチによって、休息モード系の副交感神経の働きを
助け、戦闘モード系の交感神経の高ぶりを鎮静化するのです。
ちなみに、副交感神経には、血管を拡げる作用があるため、血の
巡りが良くなり”温まる”ということにつながります。
この、お腹への働きかけ、前出の反射とは逆の流れとなり、体性
(体表)-内臓反射というものになります。
そうなんです。身体の中の不調が、身体の表面に現れることも
ありますが、身体の外から働きかけることで、体内の状態を改善
させることも可能なのです。
積年の悩みであった、肩こりや腰痛をはじめ、冷え症、便秘、むくみ、
不眠、その他の不定愁訴なども、お腹へのアプローチで改善する
かもしれませんよ!
つきたての餅のような・・・お腹、それすなわち、健康の証しなのです!