通ゼザレバ即チ痛ム(故に、気の巡りを改善!) 有隣館日暮里鍼灸整骨院
鍼灸で使用されるツボ(経穴)の大多数は、経絡と呼ばれる、全身を縦・横に走る、
気と血の通り道と考えられているルート上に存在しています。各ツボには名前が
付いていますが、各ルートにも、肝とか腎とか膀胱とか、五(六)臓六腑の名称が
付けられています。
イメージ的には、鉄道の路線図(線と駅)といったところでしょう。
そしてツボは、体内と体外をつなぐ出入り口みたいなもので、身体の状態によって、
様々な反応を示してくれるのです。
例えば、ツボに一致するところがコリ固まっているとか、そこだけ冷たく感じるとか、
張りが感じられず凹んでいるような気がするとか・・・とにかく、バラエティーに富んだ
反応が現れます。
もし、特定のツボを刺激してみて、強く押しているんだけど、丁度良くて
心地が良いと言う場合は気の流れが不足している状態(=虚)を現し、
空っぽ・足りない状態・・・虚
逆に、軽く押しているだけなのにとても痛く感じるという場合は、
気の流れの過剰や渋滞している状態(=実)を現しているのです。
過剰・充満:実
それでは、腰痛を一例に話を進めてみます。
腰の痛む場所や、違和感・コリ感のある所にも、当然いくつかのツボが存在する
ので、何かしらの反応が出ていれば、そのツボがそのまま治療点になります。
しかし、それらのツボも前述の通り、どこかしらのルート上に属しています。
腰の辺りを通るルートは、足の方までつながっているものがいくつかあるので、
そのルートに沿って、足の方に何かしらの反応が出ていないかどうかを探る
必要が出てくるのです。
参考図:膀胱経という腰と足をつなぐ
ルートです。
冬場の冷え込む時期では、足の冷えが原因となってくる腰痛も多々あります。
この場合、足の方には、冷たくなっているツボや、力なく凹んでいるように
感じるツボが数多く出現することがあるのです。実際、腰痛の治療の為に
これらの足のツボを選択することがよくあります。
表題の”通ゼザレバ即チ痛ム”、腰を通るルートで足につながるものの、
不足・渋滞のいずれかで気が通らないから痛みが出る!なので、気の
流れが円滑になるように、冷え・凹み・コリと、反応の出ているツボに
適切な刺激を施すことで、痛みの軽減につなげていくというわけです。
参考図:脾経というルートに属するツボで、
冷え症や生理痛にも使います。
まわりくどく、信じがたい気の流れの話ですが、これこそが、東洋医学の
不思議な魅力でもあるのです。
ちなみに腰痛ですが、この季節は特に、足が冷えていることが引き金となり
辛い症状に関係してくることが多く見受けられますので、このような場合、
当院ではお灸療法をおススメしております。
そんなに、熱くないですよ~
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