前脛骨筋(ぜんけいこつきん) 有隣館日暮里鍼灸整骨院
私達の身体にある筋肉は、その数およそ600個(*)!
(*)身体を動かすための筋肉と内臓にある筋肉の総計
付着している骨の名前が付いていたり、その形状や大きさ、
位置関係などから名称が付いているものなど様々です。
では、表題の前脛骨筋(ぜんけいこつきん)は、
どこにあるでしょうか??
文字通り、脛骨という骨の前にあります。
(脛骨は、スネの骨です)
膝下の外側辺りから始まり、足首の正面を通過して、土踏まず
付近にまで到達します。
基本的には、足首を反らす動きの際に強く働きます。
,
足首が↑の向きによくなる
スポーツは要注意!
スキーやスノーボードをはじめ、その他の前傾姿勢が続くような
スポーツをされる方、さらには、足の外側に体重をかけて歩く癖が
ありそうな方は、常に前脛骨筋を緊張させ続けています。
この前脛骨筋が硬くなったままだと、以下のことが起きやすくなります。
ー平らな道でもつまづきやすい
こちらのご婦人は、段差でコケてますが・・・
ー体育座り(お尻を浮かしての)が出来なくなる
ー和式トイレでしゃがむとスネが痛くなる
(滅多に和式トイレには遭遇しませんが・・・)
ところで、この筋肉には、とある有名なツボが存在します。
時は元禄年間、5代将軍・徳川綱吉の時代に書かれた、
松尾芭蕉の『奥の細道』にも登場してくるこのツボの名は
足三里(あしさんり)と言います。
その時代には、公共の交通機関などはありませんでしたので、
旅人は長い距離を歩き続けなくてはなりませんでした。
『奥の細道』のなかでも、足三里にお灸をすると健脚となり、
長い距離を歩けるように・・・という内容が記されています。
実際、足三里のツボは、健康長寿の為の万能ツボでもあり、
健脚だけに留まらず、全身の様々な症状の緩和のために、
しばしば用いられます。
ちょっと、ご自身の足三里あたりを押してみて下さい。
もし、硬いなぁ・・とか、ズーンと響くなぁ・・という感じが
ありましたら、その下へと続く、前脛骨筋も疲れが溜まり
気味なのかもしれません。
”転ばぬ先の杖”ならぬ、
”つま先が引っかかって転ばないために足三里”です!
芭蕉様も、足三里にお灸をすえて、前脛骨筋を弛め、悪路でもつま先が
引っかからないようにしながら、奥の細道の旅を続けていたのでしょう。
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