もやもや病 有隣館日暮里鍼灸整骨院
最近、歌手の徳永英明さんが、もやもや病の手術をされたという
ニュースが流れていました。
もやもや病の名前の由来は、脳の血管をエックス線で撮影した際に、
通常ありえない血管の増殖によって、全体像がタバコの煙がゆらゆら
揺れているかのごとく映り、それがもやもやしている感じに見える・・・
という所からのようです。
正式な名称は、
ウィリス動脈輪閉塞症
といいます。
ウィリス動脈輪とは、脳の底面に存在する、数種類の動脈からなる
サークル状の部分をいいます。
心臓から脳へ血液を供給する大事な動脈は、喉仏の奥辺りを通過
している、いわゆる頚動脈の分枝である内頚動脈(左右1本ずつ)と、
頚椎に作られたトンネルを通過していく椎骨動脈(左右1本ずつ)の、
合計4つのルートがあります。
内頚動脈と椎骨動脈(片側)
その4本のルートが首を通過してから頭の骨の中に入ると、先ほどの
ウィリス動脈輪を形成します。この動脈輪からは、さらに様々な血管が
枝分かれしており、それぞれ目的の組織へ血液を供給していく・・・
という流れになっているのです。
脳は、中枢神経系の要となる重要な組織であるため、常に必要な
酸素や栄養分が血液によって供給され続けなければなりません。
もやもや病においては、ウィリス動脈輪という、脳へのメインの循環
ルートが閉塞することで、必要な血液供給量が確保されにくくなり、
半身麻痺、ろれつが回らない、視野の狭窄などが
起こる場合があります。
罹患する年齢層には幅があり、幼児で多くみられるほか、30代~
40代で発症するケースもある模様です。
*徳永英明さんの場合、発症は今から約15年程前のこと。
現在55歳なので、ちょうど40歳くらいの時だったようです。
上述の、半身麻痺・ろれつが回らない・視野狭窄などは、脳梗塞の
ような重篤な疾患の前駆症状として現れる場合もありますので、
あれっ?と思うような時は、病院での精査が得策です。
本来の美声を取り戻して、”かがやき ながら~”と、往年の名曲を
熱唱している徳永英明さんの姿を、再びテレビで観られる日が来る
ことを期待しています。
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