骨盤痛または骨盤部不快感へのアプローチ
「骨盤周囲にいつもの腰痛と少し違う痛みを感じる」
「骨盤周囲に痛みではないが違和感・不快感を感じる」
「整形外科を受診しても原因が分からない」
「現在、排尿の異常がある」
こんな症状がある方は、もしかしたら泌尿器系の疾患かもしれません!!
今回取り上げる骨盤痛というものは、骨や筋肉などが原因で起こる
整形外科的疾患以外のものです。
それでは、整形外科疾患以外の原因で起こる骨盤部の痛みや不快感は
どのようなものがあるのか?
今回説明させていただく原因とは、泌尿器疾患と呼ばれるものです。
まず男性の場合、1つに前立腺の慢性的な炎症によるものが考えられます。
特徴として、30~60歳代に好発しレントゲン所見には異常が見られないこと。
そして排尿の異常が見られることです。
泌尿器科などでは、慢性的な炎症による治療へのアプローチとして薬物療法が
第一選択となっており主にセルニチンポーレンエキスや漢方薬などが処方されます。
しかし、この病態は治癒までに長期間を有します。
次に、男女共に見られるのが骨盤内にある静脈のうっ血によるものです。
これは、長時間の座位姿勢や動脈硬化などが原因で起こります。
この他にも、さまざまな要因が関与している場合がありますが基本的にはこの2つの
いずれかが原因となっていることが多いように感じられます。
今までに説明した2つの要素である①前立腺の慢性的な炎症②骨盤内静脈のうっ血は
鍼灸治療により劇的な改善を認めます。
まずは、疼痛・不快感の原因をしっかりと把握しそのためにベストな治療法を
見つけることが治癒への第一歩になります。