頭の後ろが痛いっ!頭痛?それとも・・・
【頭痛の種類は数あれど・・・】
頭痛の種類は、数え切れないほど存在します。
ですが、日常的によくみられる頭痛は、偏(片)頭痛、筋緊張型頭痛、
群発頭痛など、どこかしらで名前だけでも聞いたことがあるような
ものが多いのではないでしょうか?
【それぞれ、典型的な特徴があります】
普段からよく耳にすることがある有名な頭痛の数々ですが、
それぞれ、比較的わかりやすい特徴があります。
例えば・・・
偏(片)頭痛:ズキズキと、脈を打つような痛みがあり、片側のみが痛みやすい。
筋緊張型頭痛:頭全体が、きつく締め付けられるように痛む。
首から肩にかけてのこともある。
群発頭痛:目の奥がえぐられるような痛みがあり、涙が流れやすい。
このような感じです。
これらの特徴に、性別や年齢、痛みの場所や周期、さらには生活習慣
などが考慮され、おおよそどのタイプの頭痛かが判断されます。
【後頭部がよく痛むのは??】
では、後頭部がよく辛くなるのは、どのタイプの頭痛に属するか?
ということですが・・・
前出の3種類の頭痛の中でいうと、筋緊張型頭痛が一番、症状的には
近い感じですが、場合によっては、頭痛の部類ではない可能性もあります。
もしかしたら、
後頭神経痛(こうとうしんけいつう)
というものかもしれません。
【後頭神経痛とは?】
後頭神経痛、あまり聞いたことがない名称かもしれません。
後頭神経は、文字通り、頭の後ろ側を通っている神経です。
その種類は2つあり、
大後頭神経と小後頭神経に分かれています。
【後頭神経には2つのルートがあります】
大きい方は、後頭部の真ん中寄りを、首→後頭部→頭のてっぺんへ、
小さい方は、後頭部の外側を、首→耳の後ろ→側頭部の後ろ寄りへ、
以上のようなルートで通り抜けていきます。
従って、後頭部のどのあたりを中心に痛みが出ているかによって、
大後頭神経と小後頭神経の、どちらに問題があるかが決まってきます。
【後頭神経が締め付けられてしまう】
後頭部一帯の辛さに関わる後頭神経ですが、その症状の出やすさには、
後頭部から後頚部(首の後ろ)に存在する筋肉たちの硬さが影響します。
この辺りには、頭の骨と頸椎を結び、頭や顔の向きを調整する筋肉たちが
多数存在します。その筋肉たちの隙間を潜り抜けるように、後頭神経は、
頸椎に近いところから身体の表面へ通り抜けてくるため、後頭部及び、
後頚部の筋肉たちへ負担のかかる姿勢を長時間続けていると、
どこかしらで筋肉の硬さが後頭神経を圧迫・締め付けてしまい、その結果、
後頭部一帯を中心とした不快感に見舞われるということにつながります。
【長時間のこんな姿勢は要注意!】
後頭神経に影響を与えてしまうようなコリ・硬さを蓄積させてしまう姿勢には、
以下のようなものがあります。
①長時間、下を向いている・・・スマホ操作、育児など
②アゴを前へ突き出して、PCのディスプレイを見続ける
③枕が高すぎる、あるいは、後頭部だけ枕に乗っている
④下向き姿勢にプラスして、顔を左右どちらかに捻り続けている
言われてみれば・・・と、思い当たる姿勢があるのではないでしょうか?
姿勢的な要因が後頭神経痛を引き起こしやすくなりますが、後頭部には、
目(眼球)の動きに連動する小さい筋肉も存在するため、姿勢の良し悪しに加えて、
長時間の一点凝視も、後頭部の筋肉を強張らせてしまうことにつながり兼ねません。
【後頭神経痛の緩和には】
後頭部や後頚部にある筋肉たちは、比較的小さめのものが多く存在します。
中でも、後頭神経の走行上に影響を与える筋肉は、少し奥まった所にあります。
そのため、マッサージのような表面的な刺激よりは、鍼治療のような、
少し深いところまでアプローチできる方法のほうが適しています。
後頭部や首の後ろに鍼を打たれるのは・・・
まるで、必殺仕事人のようだ・・・
このような表現をされる方もいらっしゃいますが、そこまで怖くはありませんよ!
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