麻痺と痺れ(しびれ)は同じ?違う??
【その違いは、音読み・訓読みだけ??】
麻痺と痺れ、この2つの単語の中には、同じ”痺”という字が入っています。
日常生活のなかでは、あまり意識して区別することなく、何となく、
使い分けているのではないでしょうか?
【長時間の正座後には、何て言う??】
例えばの話です。
長時間、正座をし続けた後で思わず発してしまうのは・・・
足が痺れた・・・が多いのではないでしょうか?
足の感覚が麻痺して・・・という方は、
少ないのではないでしょうか?
これは、地域差?
それとも、ジェネレーションギャップ??
いずれにせよ、あまり深く考えなければ、どちらの表現も正しく聞こえて
しまいそうです。
これらの麻痺と痺れという状態、どちらにしても、神経の働きが大きく
関わってきます。
【ナントカ神経麻痺・ナントカ神経痛】
ナントカ神経麻痺という症状名があります。
でも、ナントカ神経痺れという表現は、あまり聞いたことがないと思います。
”痺れ”を”痛み”に置き換えて、ナントカ神経痛となれば、
しっくりくることでしょう。
例えば、顔面神経麻痺と三叉神経痛。
どちらも、顔の周辺に何らかの症状が現れます。
顔面神経麻痺の主な症状は、
顔の筋肉である表情筋が動かせない、
三叉神経痛の主な症状は、顔の一部がピリピリ痛む、
という感じです。
【神経の大切な2つの性質】
神経には、基本的に2つの性質があります。
1つは、筋肉たちへ動かせ~という命令を伝達する、運動性という性質、
もう1つは、皮膚・粘膜・その他の組織などが受けた刺激を脳・脊髄に伝える、
感覚性(知覚性)という性質です。
【運動性と感覚性、問題の出方が違う!?】
このため、運動性の性質を持った神経に何らかの問題が生じると、
筋肉を動かしなさい!という命令が行き届かなくなるので、
結果的に動かせない=麻痺ということにつながります。
一方、感覚性の性質を持った神経に何らかの問題が生じると、
ピリピリ・ズキズキ・チクチクなどの神経痛様の痛み=痺れや、
触れられても、あまりよくわからないなどの知覚鈍麻(どんま)が生じます。
神経のなかには、運動性と感覚性の両方の性質を持ったものもあるので、
場合によって、あるいは場所によっては、筋肉も動かしにくいうえに、
感覚まで何だかおかしい・・・ということが現れることもあります。
【神経に影響を及ぼす原因は?】
では、どんなことが原因で、神経の働きに影響を与えるかというと・・・
日常的によく見受けられる原因としては、
①血流不足:神経は、酸素等の不足で働きが鈍ります
②圧迫:椎間板ヘルニアや、長時間の正座など
③コリや締め付け:筋肉の硬さが災いします
他にも、冷えなどが原因として考えられます。
神経症状に影響するヘルニアを元に戻す・・・
というのは不可能ですが、
血流不足・コリ・冷えなどが原因で神経に影響を与えている・・・というのであれば、
これらの状態を改善することが、煩わしい症状を軽減することにつながります。
痛みや痺れの緩和も含めた、鍼灸治療が適しているかもしれません。
ピリピリ・チクチク・感覚がおかしい・・・でお悩みの方は、
有隣館日暮里鍼灸整骨院まで、お問合せ下さいませ!
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